私の歯周病専門医への道のり
ただいま開業準備中、石神井公園北口 たけのうち歯科クリニックの竹之内です。
先日発刊された日本歯科評論の3月号に、私の”専門医への道のり”という特集の中で、私が歯周病専門医を取得した経緯や想いを綴った論文が掲載されました。
これから専門医を目指そうとしている先生方へということで、昨年末に依頼を受け頑張って書きました。
私は大学を卒業後、母校の歯周病学講座に残って、大学病院で診療や学生教育をしながら歯周病専門医を目指し、6年目に試験を受けて合格しました。
歯周病専門医を取得するには、日本歯周病学会に5年以上在籍し、学会発表をしたり研修会に参加して、専門的な歯周病治療の知識や技量マスターする必要があります。そして、それらの条件が揃った段階で、自分の行った症例を10症例学会に提出し、数人の試験官の前で発表し、口頭試問を受けて合格しなければなりません。また、取得後も学会での研修を続けなくてはなりません。
そのため、歯科医師は約10万人いますが、そのうち歯周病専門医は800名ぐらいしかおりません。
成人の80%以上の方が罹患していると言われている歯周病!しかし、重症化しないと痛みが出ないために、気付いていない方がほとんどです。現在勤務している医院に来られる患者さんも、むし歯の治療でレントゲンを撮ったら、歯周病を指摘されてびっくりしたという方は多いです。
歯周病もむし歯と同じで、放っておいても治るわけではありません。早期治療が重要です。歳を取るにつれて歯茎は下がり、歯は抜けてしまうものだという考えは間違っています。一生自分の歯で噛めるお口を維持することは可能だと思います。
皆さんに歯周病治療の重要性を伝え、歯周病の患者さんを少しでも減らして、いつまでも自分の歯で楽しい食事や生活ができるようにサポートするのが歯周病専門医の役割だと思っています。
これから歯周病専門医を目指す先生方にこの本を読んでいただき、少しでも励みになれば幸いです。