根管治療におけるMTAの併用
石神井公園駅北口徒歩1分、たけのうち歯科クリニックの竹之内です。当院は、歯周病・インプラント・審美歯科・予防歯科に積極的に取り組んでおります。
昨夜もバスケの練習試合があったのですが、今になって筋肉痛が出てきました・・・
今回はMTAを紹介したいと思います。
患者さんが「歯肉が時々腫れることがある」と言うので、レントゲンを撮ってみると、根尖(根の先)周囲に透過像が・・・
そこで、患者さんに「どの辺りが腫れますか」と確認してみると、根尖相当部ではなく、歯頸部に近い所が腫れるとのこと。
確かに口腔内をよく見てみると、歯頸部付近の歯肉にその名残が・・・
そこで、装着されていたクラウン(被せ物)とコア(土台)を除去してみると、根管内が汚染しているだけでなく、歯根の途中に穴が開いており(パーフォレーション)、これが歯肉の腫れる原因と判明しました。(赤いスポットの所です)
この状態では抜歯の適応になりますが、パーフォレーションが比較的上方にあり、アプローチしやすいこともあったため、根管治療と合わせて、パーフォレーションを封鎖することに。
以前から封鎖するための材料については色々と言われてきましたが、なかなか結果が思わしくなく、このような症例をどうするかが非常に悩みでした。
しかし、近年、このMTAという材料で封鎖すると経過が良いという報告が多く、今回の治療でも使用することにしました。
パーフォレーション封鎖後です。
先程の写真で、赤いスポットが見えた所がMTAにて封鎖されており、穴が分からなくなっていると思います。(ピンク色に見えているのは、根管治療後に充填するお薬です。)
今後は少し経過を見て、歯肉の腫れなどが無く良好であれば、クラウンを装着して治療終了です。
カテゴリー:治療例 ,根管治療 投稿日:2010年6月28日