大事な根管治療と歯周病治療

石神井公園北口徒歩1分、たけのうち歯科クリニックの竹之内です。当院は、歯周病・インプラント・審美歯科・予防歯科に積極的に取り組んでおります。

前歯の虫歯を治療したいといらした患者さんです。

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上顎前歯が全体的に茶色く変色しており、歯と歯の間は虫歯により黒くなっています。

外国人の患者さんで、8年ぐらい前に母国で、虫歯の治療の際に歯の神経をとったとのことでした。

レントゲンを撮ると、すべての前歯の根尖部に大きな病巣が認められ、↓で示したように、歯肉が腫れています。根尖部に溜まった膿がでる穴（フィステル）です。根管内をきれいにして、根管充填をしなければなりません。

根管内はかなり汚染しており、根尖孔も壊れてしまっていたので、根管治療には時間がかかりましたが、患者さんにも頑張って通っていただき、無事に根管充填を行うことができました。

根管治療後は、残存歯質も少なく歯の変色も著しいことから、クラウンを装着することになりました。

セラミックスクラウン装着後です。根管治療によりフィステルも消失しました。

根管治療は歯の内部の治療のため、患者さんはその状態を確認することはできません。そのため、きれいな歯を入れることに意識がいってしまいがちです。

しかし、そのきれいな歯を支えているのは歯根であり歯周組織なのです。

「根の治療はあと何回ですか？」と聞かれることがあります。早く終わりにしてあげたいという気持ちはありますが、中途半端な状態で根管治療を終わらせるわけにもいきません。結果的には、患者さんが大変な思いをするからです。

根管治療の状態が悪いままクラウンを装着することは、外観だけきれいな違法建築のようなものです。

きれいな歯を長持ちさせるためにも、根管治療や歯周病治療には妥協することなく取り組んでいきたいと思います。