骨が少ない場合のインプラント治療
石神井公園駅北口徒歩1分、歯周病専門医インプラント認証医、たけのうち歯科クリニックの竹之内です。当院は、歯周病・インプラント・審美歯科・予防歯科に積極的に取り組んでおります。
先週の土曜日にインプラント1次手術を行いました。
全体的に歯周病が進行しており、今までは何かあると応急処置で対応してきたそうですが、このところ奥歯の歯肉が頻繁に腫れるようになり、体が元気なうちにしっかり治しておきたいとのことで、紹介でいらした患者さんです。
はじめに、予後不良歯の抜歯、歯石の除去、不良補綴物の除去、う蝕処置、根管治療などの歯周基本治療を行い、歯周病の改善を図りました。
奥歯には元々義歯が装着されておりましたが、歯周病によって骨吸収している残存歯に義歯の維持を求めることは、残存歯の予後を不良にすると考え、患者さんと相談の後、奥歯の欠損部にはインプラント治療を行うことになりました。
そこで、インプラント術前検査としてCT撮影を行ったところ、予想していた通り欠損部の歯槽骨(顎の骨)は狭小で、インプラント埋入において骨造成が必要なことがわかりましたので、インプラント1次手術と同時にGBR法(骨造成)を計画してOPEに臨みました。
局所麻酔を行い、歯肉の切開剥離後、写真のようにインプラントを埋入しました。
インプラントポジションはシュミレーションした通りでOKです。
埋入後、頬側の骨欠損部に骨を移植し、全体をGBRメンブレンで覆い、歯肉に減張切開を行い縫合しました。
先日、OPE後の消毒と経過観察に来られましたが、軽度の腫脹があるだけで疼痛も無く、経過も非常に良好でした。
しばらくは慎重に経過観察する必要がありますが、これなら数ヵ月後にはインプラントでしっかり噛めるようになりますね。
落ち着いたら反対側もインプラント治療を行う予定です。
カテゴリー:治療例 ,インプラント治療 投稿日:2010年7月30日