お子さんが歯をぶつけてしまったら・・・
石神井公園駅北口徒歩1分、,歯周病専門医インプラント認証医、たけのうち歯科クリニックの竹之内です。当院は、歯周病・インプラント・審美歯科・予防歯科に積極的に取り組んでおります。
先日、大学のバスケ部時代からお世話になっている先生から、開業祝いとしてこのような本をいただいた。
名古屋で開業されている月星光博先生が執筆した「外傷歯の診断と治療」という本だ。
月星先生の名前は歯科医師であれば知らない人はいないと思うが、歯の移植や外傷歯への治療においては、日本の歯科界を牽引する先生です。
私は以前から、欠損補綴治療の中におけるブリッジやインプラントにはない、歯の移植の有用性を感じ、臨床に取り入れていました。
初めて歯の移植を行ったのは、歯科医師になって3年目の時だったと思いますが、その時には、月星先生やAndreasen先生が書いた本を隈なく読んで勉強したのを覚えています。
今回いただいた本は、転倒や事故などにより歯が外傷を受け、破折(歯が欠けてしまった状態)・脱臼(歯が抜けかかっている状態)・脱落(歯が抜けてしまった状態)・埋入(歯がめり込んでしまった状態)した際の診断や治療について詳細に説明してある本で、非常に参考になりました。
これまで当院にも、転んで前歯をぶつけてしまったお子さんが何人か来院されました。
唇や歯肉からの出血があり歯も動揺しておりましたが、応急処置を行い経過をみたところ、歯の動揺も軽減し歯髄(神経)反応もあったので一先ず安心しましたが、今後も経過観察する必要があります。その後に、歯髄が死んでしまったり、歯根が吸収してしまうことがあるからです。
今後もこのような患者さんが来院すると思われるので、この本でもう一度しっかり勉強して役立てていきたいと思います。
小さなお子さんをお持ちの親御さんへ
外傷などで歯が抜けてしまった場合は、牛乳もしくはお口の中に入れてできるだけ早く来院してください。また、抜けた時に汚れてしまったからといって、手やブラシなどでこすらないようにしてください。
歯根に付着している歯根膜の状態が、その後の治癒に影響するからです。
カテゴリー:治療例 ,小児歯科 投稿日:2010年7月11日