ご自分の虫歯リスクを知っていますか?
石神井公園駅北口徒歩1分、,歯周病専門医インプラント認証医、たけのうち歯科クリニックの竹之内です。当院は、歯周病・インプラント・審美歯科・予防歯科に積極的に取り組んでおります。
皆さんの中にも、歯ブラシを結構頑張っているのに虫歯ができやすい人、あまり歯ブラシをしていないのに虫歯ができにくい人、がいると思います。
虫歯は、ミュータンス菌に代表される虫歯菌によって引き起こされます。その虫歯菌は、食物中に含まれる砂糖を分解し、酸を分泌することで歯を溶かすのです。
虫歯菌の酸を作る強さは人それぞれ違いがあり、酸を作る強さが強い人ほど虫歯になりやすいのです。
一方、虫歯から歯を守るものとして、唾液があります。
唾液は、虫歯菌が分泌した酸を中和することにより虫歯を防ぎます。ただし、この唾液の力にも個人差があります。
これらの違いが、虫歯ができやすい人・虫歯ができにくい人がいる一つの要因です。
そこで最近では、虫歯菌が作る酸の強さを判定したり、唾液が酸を中和する力(唾液緩衝能)を調べて、その人の虫歯リスクを判定し、治療や予防のプログラムに活かしていくことが増えてきています。
今回紹介する検査は、唾液の緩衝能(酸を中和する能力)と分泌量(唾液の出る量)を測定する唾液リスクテストです。
検査は非常に簡単で、専用のガムを3分間噛んで唾液を採取し、分泌量を測定する。そして、採取した唾液を試薬の中に入れて撹拌し、その際の色の変化を測定するというものです。
先日、スタッフみんなで検査を行ったところ、結果は3人ともきれいに色が分かれました。
写真の左のテストチューブは私のです!試薬が紫色に変化し、唾液が高緩衝能であることがわかりました。高緩衝能で唾液量も豊富であることから、唾液に関しては虫歯リスクが低いという結果でした。
紫色に変化した試薬をみた時には、思わずにんまりしてしまいました。
そして、一番右のテストチューブのスタッフはちょっと落ち込んでいました。なんとなく想像はしていたのですが・・・
そんな彼女は、さっそく虫歯予防グッズを院内で購入していました。
皆さんも一度、ご自分の虫歯リスクを調べてみませんか?
彼(虫歯菌)を知り己(唾液)を知れば百戦殆うからずですね。
カテゴリー:治療例 投稿日:2010年7月17日