歯根破折
石神井公園駅北口徒歩1分、歯周病専門医インプラント認証医、たけのうち歯科クリニックの 竹之内です。当院は、歯周病・インプラント・審美歯科・予防歯科に積極的に取り組んでおります。
歯の根が割れてしまうことを、 “歯根破折”
歯の頭である歯冠が割れてしまうことを 、”歯冠破折”といいます。
歯冠破折であれば、コンポジットレジンやメタル、セラミックス等で修復することができますが、
歯根破折となると、破折の状態によっては治療が困難で抜歯になる場合もあります。
歯根破折の原因は、
進行した虫歯や神経を取ることによる歯の脆弱化
ブリッジや入れ歯の支台歯にかかる咬合負担
歯ぎしりや噛み合わせ、事故などによる外傷
等が挙げられます。
下の写真は、大学病院勤務時代に治療を行った患者さんで、メインテナンスに入って6年程経過した患者さんです。
現在まで3ヵ月に1度のメインテナンスを行っており、歯周病の状態も良好に維持されておりました。
ところが先日お越しになった時に「少し歯肉に違和感がある」とおっしゃったので、歯周ポケットを測定してみると、
3ヵ月前は2mmしかなかった部位に10mm以上の歯周ポケットが・・・
歯根破折を疑い、確認のために歯肉を少し剥離してみると、歯根側面に根尖(根の先)に向けて真っすぐにのびる破折線が認められました。
この歯は元々神経を取っており、ブリッジの支台歯かつ入れ歯の維持になっている歯であったので、
とても破折には注意をしていたのですが、写真のように割れてしまいました。
患者さんと二人三脚で頑張って治療をした歯がこのようになってしまいとても残念でなりません。
今後の治療として、残存している歯に負担をかけないインプラント治療を検討中です。
中高年から多くなる歯根破折。
神経を取っていたり、ブリッジや入れ歯の土台になっている歯は特に要注意です。
カテゴリー:歯科医療 投稿日:2011年11月6日