根の病気に歯根尖切除で対応
石神井公園駅北口徒歩1分、歯周病専門医インプラント認証医、たけのうち歯科クリニックの 竹之内です。当院は、歯周病・インプラント・審美歯科・予防歯科に積極的に取り組んでおります。
根尖病巣(歯根の先端部に膿が溜まっている状態)は、臨床では毎日といってよいほど目にします。
この病巣を改善するために、根の内部を清掃する治療(根菅治療)を行います。
通常、根管治療は写真のように歯冠の方向からファイルという器具を挿入して行いますので、クラウンが装着されていればクラウンを除去して治療します。
しかしながら、
・長いブリッジの支台になっていて、ブリッジを除去して治療ができない
・太くて長い土台が装着されていて、除去が困難で危険
・通常の根管治療で改善せず、再発を繰り返す
といった場合もあり、その場合には歯根の先端部に直接アプローチをする歯根端切除という方法があります。
この方法は、病巣周囲の歯肉を切開剥離し、根尖病巣を歯根先端を含めて外科的に除去します。
先日行った患者さんは1年程前に11歯ほどのブリッジを装着したそうですが、しばらくして歯根先端部の病巣が原因で歯肉が腫れて、今は口内炎のようになっているので診てもらいたいと来院された方です。
費用をかけて治した長いブリッジが装着されており、治療して間もないことからも、ブリッジを除去しないで治療を行うことになりました。
歯肉を剥離してみると、根尖部周囲の骨は広範囲に吸収し、歯根がかなり露出していました。
レントゲン写真の所見よりも悪化している状況でした。
徹底した根尖病巣の掻爬と歯根先端の切除後に逆根管充填を行い、
歯肉の縫合閉鎖を行いました。
オペの翌日来院された時には、若干腫れていましたが痛みはないということで経過は良好。
しばらく経過観察していきますが、この骨欠損が改善することを期待しています。
カテゴリー:治療例 ,根管治療 投稿日:2011年11月12日