詰め物や被せ物の脱離

石神井公園駅北口徒歩1分、歯周病専門医インプラント認証医、たけのうち歯科クリニックの竹之内です。当院は、歯周病・インプラント・審美歯科・予防歯科に積極的に取り組んでおります。

 

KM2.jpgのサムネイル画像

 

 

写真は、左下奥歯のクラウンの脱離を放置してしまった患者さんです。

この患者さんは短期間の脱離でしたので、それほど大きな問題にはなっていませんでしたが、

クラウンやインレーなどの脱離を放置してしまうと、コンタクトが失われるため、隣在歯(隣にある歯)が倒れてきたり、対合歯(噛み合っている歯)が挺出(飛び出る)してきます。

それにより噛み合わせが崩れてしまい、歯や歯周組織への負担が増加したり、顎関節症を招いたりすることがあります。

そして、その後にクラウンを装着しようと思っても、クラウンのスペースが確保できないがために、隣在歯や対合歯を矯正したり、削ったりしなくてはならないことがあります。

歯一本ぐらい無くても影響ないというのは間違いで、歯はそれぞれが調和して、咀嚼・嚥下・発音・表情などを司っていることを忘れてはいけませんね。

 

この患者さんの治療は、

クラウンが脱離した歯は根の病気があったので、根管治療を行い、メタルセラミックスクラウンを装着。

前後の歯のメタルインレー(銀の詰め物)も白くしたいとのことで、コンポジットレジンによるダイレクトボンディングを行いました。

下の写真は色見本を入れて撮っているところです。クラウンを作製する歯には仮歯を装着しています。

KM6.jpg 

治療後です。

IMG_7352.JPG

メタルセラミックスクラウンとダイレクトボンディングにより、周囲の歯とのコンタクトが回復しています。

これにより歯の病的移動もなくなり、噛み合わせも安定します。

一本の歯といえど、周囲の歯への影響は大きいですから大切ですね。

 

カテゴリー:審美歯科治療 ,歯科医療  投稿日:2012年4月18日

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