親知らずの移植 (経過)
石神井公園駅北口徒歩1分、歯周病専門医インプラント認証医、たけのうち歯科クリニックの竹之内です。当院は、歯周病・インプラント・審美歯科・予防歯科に積極的に取り組んでおります。
7月19日のブログで紹介した「親知らずの移植」の続編です。
下顎の大臼歯(奥歯)の欠損に対して、上顎の親知らずを抜歯し、右のレントゲン写真のように移植。
歯根周囲の歯周組織がある程度構築されるまでは、ワイヤーを用いて隣接歯と固定し、移植歯の安定を図ります。
そして、歯根が完成している歯を移植した場合は神経が繋がることがないので、移植後1ヵ月程で根管治療を開始します。
下のレントゲン写真は、隣接歯との固定を除去し、水酸化カルシウム製剤を根管内に貼薬して、経過観察している時のものです。
この時点でもう歯の動揺(揺れ)はなく、しっかり噛むことができます。
その後の経過も良好であったので、先日ガッタパーチャポイントによる根管充填を行い、根管治療を終了しました。
歯根膜や歯槽骨などの歯周組織もかなり構築されているのが確認できます。
今後、もう少し挺出(歯冠側方向に出す)させ、噛み合わせをしっかり付与して治療終了です。
天然歯の持つ力って素晴らしいですね。
カテゴリー:治療例 ,歯の移植 投稿日:2012年10月17日