歯内療法(根の治療)の研修会に
石神井公園駅北口徒歩1分、歯周病専門医インプラント認証医、たけのうち歯科クリニックの竹之内です。当院は、歯周病・インプラント・審美歯科・予防歯科に積極的に取り組んでおります。
本日は休診とさせていただき、歯内療法(根の治療)の研修会に参加してきました。
場所は母校の日本大学歯学部付属歯科病院の隣にある、中央大学駿河台記念館でした。
講師は、米国歯内療法専門医で自費の根管治療専門のクリニックを開業されている石井宏先生。
二日間の研修の後半で、内容は根管治療後の修復補綴・再根管治療・外科的歯内療法・MTAの応用などが中心でした。
歯内療法では根管内をできるだけ清潔で無菌的な状態に近づけることが重要であり、それにより病気が治った後には、その状態をまた壊さないようい細菌の再感染を防がなくてはなりません。
それには、根管治療後の修復補綴においても適合やクオリティーを高め、細菌の漏洩や歯の破折などが起こらないようにする必要があります。
患者さんが、根管治療により痛みが取れたからといって治療中のまま放置してしまい、後に根尖部に大きな病巣(膿)を作って来院されることがあります。
それは、根管内に細菌の再感染が生じてしまった結果なのです。
再根管治療の成功率は文献では60~80%であり、再発を繰り返している歯ほど成功率は低くなります。
ですから、再根管治療が必要にならないよう、最初の根管治療(神経を取る処置)をしっかり行って、確実な修復処置で終えることが重要なわけです。
そして、歯内療法の基本的なコンセプトを守って治療を行っても治らないケースに対しては外科的歯内療法、パーフォレーション(根管や髄腔内に穿孔がある)や根尖部が壊れてしまっている場合にはMTAを併用します。
歯を長期的に守るためには歯周組織の健康が不可欠ですから、歯周病治療や歯内療法はとても重要な治療です。
来月、当院にマイクロスコープが導入されます。
歯内療法にも活用して、さらに質の高い治療が提供できるようにしたいと思います。