歯周病治療に関する研修会に
石神井公園駅北口徒歩1分、歯周病専門医/指導医、インプラント専修医、医)竹和会 たけのうち歯科クリニックの竹之内です。当院は、歯周病・インプラント・審美歯科・予防歯科に積極的に取り組んでおります。
先日の日曜日は、自分が所属している研究会の定例研修会に参加してきました。
午前中は、会員の先生によるマイクロスコープを用いた治療についての講演で、
午後は、福岡県北九州市開業の歯周病専門医である白石先生の「歯周組織再生療法」に関する講演でした。
白石先生は、歯周病治療に力を入れている先生であれば知らない人はいない有名な先生です。
講演の中で、「歯科医師の仕事とは、ダメージを受けた歯を保存して、機能できるレベルまで回復すること。その歯の保存に全力を注ぎ込むべきだ」と強く語っていた先生の姿にとても感銘を受けました。
米国は訴訟社会のため、少しでも予後に心配な歯は抜歯をしてインプラントにするという傾向がとても強く、治療例などを見ていると、「この歯を抜歯してしまうんだ・・・」と思うことは少なくありません。
多くのペリオドンティスト(歯周病専門医)は、常に口腔を一単位として捉え、天然歯をいかに回復させて保存するかを第一に考える思考回路になっており、また天然歯の凄さも知っているので、治せる可能性が少しでもあれば簡単に抜歯はしません。
ですから、自分の臨床において先生の言葉はとても共感できるものであり、勇気をもらえるものでした。
日本初の歯周組織再生材料も開発され、今後ますます注目される分野でありますが、その成功には、切開・剥離・デブライドメント・縫合といった基本的な手技を的確に行う必要があることは言うまでもありません。
今回の研修会で得たことを自分の臨床に活かし、天然歯を少しでも長く残せるよう今後も取り組んでいきたいと思います。
カテゴリー:学会・講習会 投稿日:2017年4月26日