歯の移植治療 経過
石神井公園駅北口徒歩1分、歯周病専門医/指導医、インプラント専修医、医)竹和会 たけのうち歯科クリニックの竹之内です。当院は、歯周病・インプラント・審美歯科・予防歯科に積極的に取り組んでおります。
昨年の10月8日のブログで紹介した治療の経過です。
下のエックス線写真と口腔内写真は、移植直後のものです。保存不可能で抜歯した歯の後方にあった親知らずを移植しています。
移植から約1ヵ月後に、移植した歯の根管治療を開始し、下のエックス線写真のように根管充填を行いました。
移植から約2ヵ月が経過していますが、移植時に認められた、周囲骨と移植歯の隙間(エックス線写真で黒くなっている部分)が除去に白くなってきているのがわかります。
移植歯に存在する歯根膜や受容側の骨からの再生が起こっているからです。
その後、咬合の付与や破折防止のために、クラウンを装着しました。
エックス線写真は、移植から約6ヵ月経過時のものですが、移植歯の歯根周囲には歯根膜腔がきれいに認められ、周囲骨の改善が認められます。
患者さんも違和感なくしっかり噛めているとのことでした。
天然の歯に勝るものはありません。
機能しないで放置されていた親知らずが、新たな場所で活躍する。素晴らしいことです。
歯の移植は、患者さんの体に優しい保存的な治療なので、自分は積極的に行うようにしております。
カテゴリー:治療例 ,歯の移植 投稿日:2018年3月31日