マイクロスコープの有用性
石神井公園駅北口徒歩1分、歯周病専門医/指導医、インプラント専修医、医)竹和会 たけのうち歯科クリニックの竹之内です。当院は、歯周病・インプラント・審美歯科・予防歯科に積極的に取り組んでおります。
当院にはマイクロスコープが一台導入されておりますが、5月頃にもう一台増設する予定になっております。
新たに増設するカールツァイス社製手術顕微鏡 EXTARO 300
マイクロスコープは、視野を拡大できるだけでなく、影ができないため、細部までしっかり見ることができ、より精度の高い治療が可能になります。
また、治療中は術者が見ている画像がモニターに映し出されるため、スタッフも治療の状況を共有しながらアシスタントにつくことができます。
そして、当院ではADMENIC DVP2という、映像記録と患者さんへの治療説明ができるプレゼンテーションシステムを導入していますので、診療後に実際に行った治療について動画にて説明することが可能です。
下の写真は、フラップ手術という、歯周病によってできた深い歯周ポケット内に付着している歯石を除去するための歯周外科処置にマイクロスコープを使用した時の画像です。実際は動画ですが、静止画で切り取ってます。
上の奥歯の後方部の歯肉を少しだけ切開すると、黒い歯肉縁下歯石が認められます。
ミラーに反射させた画像をマイクロスコープで見ながら、スケーラーという器具を用いて歯石を除去していきます。
アシスタントのバキュームや歯肉弁のコントロールも重要であり、術者とアシスタントがそれぞれの役割をしっかりこなさないと、マイクロスコープを使用した診療は困難です。
歯石を除去すると、下の写真のように歯面はとても綺麗になります。
歯根の分岐部の陥凹が確認できます。
マイクロスコープを使用することにより、歯石などの取り残しが無くなるだけでなく、歯根の形態や表面の状態、破折の有無などもしっかり確認することができ、治療や診断の精度を高めることに繋がります。
カテゴリー:歯周病治療 ,治療例 投稿日:2020年3月24日