上顎前歯のセラミックス治療

石神井公園駅北口徒歩1分、歯周病専門医/指導医、インプラント専修医、医）竹和会 たけのうち歯科クリニックの竹之内です。当院は、歯周病・インプラント・審美歯科・予防歯科に積極的に取り組んでおります。

上顎前歯の見た目が気になるということで来院された方です。

左上中切歯（写真では右側中央の前歯）にクラウンが装着されております。

綺麗なセラミックスクラウンが装着されているのにもかかわらず、歯肉が下がって変色した歯根の一部が露出しており、審美的な障害を引き起こしています。

この歯は失活歯（神経を取っている）で、通常の歯根に比べて色が茶色くなっているため、露出することで見た目が大きく損なわれます。

審美的改善を図るため、クラウンマージン（被せ物と歯の境い目）を歯肉縁下（歯肉の縁よりも下方）に設定し、変色部分を見えないようにしました。

まずはクラウンを除去して、その場で仮歯を作製し装着しました。

その後、歯肉縁下マージンと仮歯の調整、ホームホワイトニングを行い、セラミックスクラウンを作製していきました。

支台歯の変色が強いため、ジルコニアフレームにセラミックスを築盛したクラウンを装着しました。費用は、自費治療140,000円（税別）になります。

一本の前歯のクラウンを、周囲の天然歯と合わせるのは簡単ではありませんが、歯科技工士さんのテクニックもあり、自然な色調や形態を得ることができました。

治療に関して大きなリスクはありませんが、今後セラミックスが欠けたり、支台歯が破折したりしないよう、定期的に噛み合わせのチェックをしたり、食べ物によっては注意していただきたいものもあります。

また、歯肉が下がらないように、噛み合わせだけでなく、ブラッシング圧などにも注意してみていく必要があります。