移植した歯で支えるブリッジ
石神井公園駅北口徒歩1分、歯周病専門医/指導医、インプラント専修医、医)竹和会 たけのうち歯科クリニックの竹之内です。当院は、歯周病・インプラント・審美歯科・予防歯科に積極的に取り組んでおります。
移植した歯を支えにしたブリッジを装着したケースを紹介致します。
写真は、ブリッジが脱離したということで来院された患者さんですが、右上の第2小臼歯の破折が確認できます。
垂直的に真っ二つに割れてしまっており、保存は難しい状態でした。
そこで、抜歯後の治療として、
① 第1小臼歯(抜歯する歯の手前の歯)と第2大臼歯(一番後方の歯)を支えにしたブリッジ
② 第2小臼歯と第1大臼歯に可撤式の入れ歯
③ 第2小臼歯と第1大臼歯にインプラント
④ 第2小臼歯部に親知らずを移植し、第2大臼歯とのブリッジ
を患者さんに提案し、相談の結果、④の治療を進めることになりました。
破折している歯を抜歯した後、左上の親知らずを抜歯し、
下の写真のように抜歯窩(抜歯した部位の穴)に移植。歯が抜けてこないよう、このケースでは縫合糸にて固定しています。
その後、一定の治癒期間を経て根管治療を行い、ブリッジタイプの仮歯を装着して経過観察をした後に、最終的なブリッジを装着しました。
ブリッジは、前方の2歯はハイブリッドレジンで前装しています。
今回のようなケースで、抜歯した所にインプラントを埋入して、奥の歯とブリッジにすればとお考えになる方もおられると思いますが、インプラントと天然歯を連結することは、慎重な判断が必要と考えられています。
一方、移植歯は天然歯ですので、通常のようにブリッジで連結することが可能です。
移植およびブリッジ作製にかかった費用ですが、自費診療分は、移植88,000円、根管治療55,000円、ブリッジ169,400円になります。
カテゴリー:治療例 ,歯の移植 投稿日:2022年7月24日